水浄化方法

テーマ水浄化方法
【技術分野】
本発明は浴場やプールなどの貯留された水を循環させながら浄化、或いは池、湖沼などの閉鎖水域に貯留された水を浄化する水浄化方法に関するものである。
【背景技術】
近年、レジオネラ菌による病気の発生が全国的に多発しているが、その原因は浴場、クーリングタワー、噴水池、池、湖沼など循環水や水溜りに発生し易い。
特に風呂水は人が多く利用するほどレジオネラ菌は発生し易く、レジオネラ菌は藻類や原生動物、後生動物の体内に寄生し、外部へ放出される。
従って、レジオネラ菌対策の一つとして藻類や大型微生物を発生させない対策を講ずる有効な手段である。最も有効な手段としては、濾過材やフィルター、循環路などに藻類の発生や大型微生物発生を防ぐことでレジオネラ菌の発生を防止することである。
この点に関して従来は濾過材に対して有効な対策は講じられていなかった。
また、風呂水の活性化対策として従来、磁気処理装置から磁気処理済みのエアーを浴槽内に供給し、磁気処理済みのエアーによって活性化する方法が知られている。
この装置は磁石構成の持つ磁力線間を或る角度で瞬間高速にエアーが横切る事によってエアーが磁気処理を受け、これによりエアー中の酸素分子が速度に従った励起を受け、活性度合いが高まるものであり、風呂水を活性化し、腐敗を防ぎ、悪臭の発生を防止できる。
この磁気処理装置を使用した浴槽として、従来に特開平9-236324の風呂水活性化装置付浴槽が知られている。
しかし、磁気処理済みのエアーの供給では抗菌や殺菌作用も不十分で、藻類や大型微生物の発生を防止することは困難である。
【特許文献1】特開平9-236324
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
上記点より本発明は、浴場やプールなどに貯留され循環する水や池などの閉鎖水域に貯留された水を浄化し、抗菌、殺菌作用も十分で、藻類や大型微生物の発生を防止し得る水浄化方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の本発明水浄化方法は浴場、プールなどの槽本体に吐出口及び吸込口が設けられ、吐出口及び吸込口間に槽本体と共に循環路が構成され、ポンプの作用で吸込口から槽本体内の水を吸い込んで水を吐出口から槽本体内に戻して循環させ、吸込口から濾過部に水を通過させて、槽本体内の貯留された水を循環させながら浄化する水浄化方法において、前記循環路の途中に可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤を介在させると共に、濾過部に抗菌加工を施した濾過材が使用されることを特徴とするものである。
このような方法とすることにより、浴場やプールなどの槽本体内の水は循環路の途中に可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤を介在させてあるため、ガラス成分は循環する水に完全溶解(水和反応)し、銀イオンが放出され、この銀イオンは藻類や原生動物、後生動物などの大型微生物に対し殺菌力を発揮し、その発生を防止し浄化された水となる。これによりレジオネラ菌などの発生も防止される。
また、濾過部に抗菌加工を施した濾過材が使用されているため、抗菌作用を発揮し、循環する水は雑菌の増殖も防止されると共に、カビや細菌の発生も防止されて水は浄化され衛生的である。
次に、請求項2記載の本発明水浄化方法は請求項1記載の水浄化方法において槽本体の外部に設けた磁気処理エアー装置から槽本体内の水中に磁気処理済みのエアーが供給されることを特徴とするものである。
このような方法とすることにより、請求項1の作用に加え、磁気処理済みのエアーの作用で活性度合いの高い酸素分子により水が活性化され、腐敗防止や悪臭の発生が防止される。
次に、請求項3記載の本発明水浄化方法は閉鎖水域に貯留された水を浄化する水浄化方法であって、閉鎖水域に磁気処理エアー装置から磁気処理済みのエアーが供給されると共に、閉鎖水域内に可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤が投入されることを特徴とするものである。
このような方法とすることにより、池、湖沼など閉鎖水域に貯留された水は磁気処理済みのエアーの作用で活性度合いの高い酸素分子により、水が活性化され、腐敗防止や悪臭の発生が防止される。
また、可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤が投入されているため、ガラス成分は水に完全に溶解し、銀イオンが放出され、この銀イオンは藻類や原生動物、後生動物などの大型微生物に対し殺菌力を発揮し、その発生を防止し浄化された水となる。これによりレジオネラ菌などの発生も防止される。
次に、請求項4記載の本発明水浄化方法は請求項3記載の水浄化方法において閉鎖水域に抗菌加工を施した濾過材が投入されることを特徴とするものである。
このような方法とすることにより、請求項3の作用に加え、抗菌加工を施した濾過材が抗菌作用を発揮し、閉鎖水域の水は浄化され衛生的で雑菌の増殖も防止されると共に、カビや細菌の発生も防止される。
【発明の効果】
本発明によれば、浴場、プール、クーリングタワー、噴水池、池、湖沼などの水は可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤及び抗菌加工を施した濾過材、並びに磁気処理済みのエアーを組み合わせることによって、藻類や原生動物、後生動物などの大型微生物に対し殺菌力を発揮し、その発生を防止できると共に、抗菌作用で雑菌の増殖も防止され、又、カビやレジオネラ菌などの発生も防止されると共に、浴場等の槽本体や壁面のぬめり(生物膜)も防止され、汚れの付着防止に有効で、衛生的なものとなる効果を有する。
また、水が活性化され、腐敗防止や悪臭の発生が防止され、浴場などでは風呂水の交換時期が延長でき、水資源と燃料を節約し、掃除の手間も省ける効果を有すると共に、循環路などにおいて鉄バクテリアの成長を抑制するので、配管内などに赤錆が発生するのを防止できる効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明水浄化方法を浴場に実施した構成概略図、図2は池に実施した構成概略図である。
図1において槽本体1の底部に風呂水の吐出口2及び吸込口3が設けられ、槽本体1の外部に吸込口3からダクト4で吐出口2に連結する循環路5が構成されている。
循環路5の途中に濾過部6及び風呂水循環用ポンプ7が設けられている。
そして、循環路5の吸込口3とポンプ7間の途中に水中殺菌?殺藻剤収容部8が設けられている。
また、槽本体1の外部に磁気処理エアー装置9が設置され、この磁気処理エアー装置9から通気管10を通り槽本体1内に配設した散気管11に磁気処理済みのエアーが供給されるように構成されている。
槽本体1は浴場に限らずプールなど、貯留された水を循環する構成のものに適用される。
濾過部6に抗菌加工を施した濾過材12が収容されている。
濾過材12は天然鉱物セラミック成形粒子の表面に銀?銅などの金属原子を焼成コーティングした抗菌砂に形成したもので、この表面には雑菌の増殖はしない。
この抗菌砂を従来の未加工砂と比較した試験結果を下記の表1~表4に示す。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

以上の結果から、水は浄化され水中のカビ、細菌などが減少し、繁殖を防止できることが判明された。
水中殺菌?殺藻剤収容部8は水が通過可能な容器に形成され、容器内に可溶性ガラスに銀を含有させた薄い断片状の水中殺菌?殺藻剤13が収容されている。尚、濾過部6にセットすることもできる。
銀はガラスが自然溶解しつつイオン状態で放出され、ガラス成分は水に完全溶解(水和反応)し、アニオン又はカチオンとして存在する。
また、ガラスの溶解速度は水の温度と表面流速によって異なるが、20℃で3ヶ月~6ヶ月で徐々に溶解する。
銀は細菌、藻類や原生動物、後生動物などの大型微生物に対して殺菌力を有し、銅、亜鉛、錫などと比べると殺菌効果は非常に高く、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、O-157、鉄バクテリア、スライム防止、バクテリア悪臭に対し有効である。また、水の透明化やBOD、COD低減に有効である。
磁気処理エアー装置9は公知の磁気処理エアー発生器とエアーポンプを備えている。この磁気処理エアー装置9で酸素分子が活性化された磁気処理済みのエアーが通気管10を通り槽本体1内の散気管11から水中に散気され、風呂水を活性化し、水(湯)質を改善する。
次に、図2について池14、湖沼、雨水貯留槽など閉鎖水域に貯留された水の浄化方法は、池14などの閉鎖水域の周囲に磁気処理エアー発生器15とエアーポンプ16を備えた磁気処理エアー装置9を設置し、磁気処理エアー発生器15から磁気処理済みのエアーの通気管10を通り、池14内に配設した散気管11から池14内に供給される。これにより、閉鎖水域内の水は前同様活性化される。
また、池14などの閉鎖水域内に前同様の可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤13を水中底面に散布する。水中殺菌?殺藻剤13の使用量は水量1000kgに対して1~3kgである。
勿論、水と接触可能な容器や袋に収容して設置することもできる。
これにより、閉鎖水域内の水は前同様殺菌力を発揮し浄化される。
また、池14などの閉鎖水域内に前同様の抗菌加工を施した濾過材12を散布することもできる。これにより、閉鎖水域内の水は濾過材12と接触し、前同様に抗菌作用を発揮し浄化される。
特許請求の範囲
【請求項1】
浴場、プールなどの槽本体に吐出口及び吸込口が設けられ、吐出口及び吸込口間に槽本体と共に循環路が構成され、ポンプの作用で吸込口から槽本体内の水を吸い込んで水を吐出口から槽本体内に戻して循環させ、吸込口から濾過部に水を通過させて、槽本体内の貯留された水を循環させながら浄化する水浄化方法において、前記循環路の途中に可溶性ガラスに銀を含有させて水中殺菌?殺藻剤を介在させると共に、濾過部に抗菌加工を施した濾過材が使用されることを特徴とする水浄化方法。
【請求項2】
槽本体の外部に設けた磁気処理エアー装置から槽本体内の水中に磁気処理済みのエアーが供給されることを特徴とする請求項1記載の水浄化方法。
【請求項3】
閉鎖水域に貯留された水を浄化する水浄化方法であって、閉鎖水域に磁気処理エアー装置から磁気処理済みのエアーが供給されると共に、閉鎖水域内に可溶性ガラスに銀を含有させた水中殺菌?殺藻剤が投入されることを特徴とする水浄化方法。
【請求項4】
閉鎖水域に抗菌加工を施した濾過材が投入されることを特徴とする請求項3記載の水浄化方法。
図面の簡単
水浄化方法 図面の
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明水浄化方法を浴場に実施した構成概略図である。
【図2】本発明水浄化方法を池に実施した構成概略図である。
【符号の説明】
1 槽本体
2 吐出口
3 吸込口
4 ダクト
5 循環路
6 濾過部
7 ポンプ
8 水中殺菌?殺藻剤収容部
9 磁気処理エアー装置
10 通気管
11 散気管
12 濾過材
13 水中殺菌?殺藻剤
14 池
15 磁気処理エアー発生器
16 エアーポンプ
要約
IPC分類C02F1
公開番号特開2006-218401(P2006-218401A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
出願番号